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●ガンと運動

ついにデータ化!ガン再発を抑える運動量の目安とは?  

ダンディズム 2026.04.03

昨年米国で運動とガン再発の関係について長年にわたる大規模な調査結果が発表された。それによるとガンの治療後適度な運動を続ければ、ガンの再発リスクを大幅に減らせることがデータで証明できたという。

 シカゴで昨年開催された世界最大級の医学会のひとつ、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会と、世界最高峰の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」は、運動の継続がガンの再発と死亡リスクを大幅に減らせることを証明した。
 この研究は2009年から2023年の長期にわたり、アメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、カナダ、イスラエルの6カ国55施設で、手術後に抗がん剤治療を終えた大腸がん患者889人を対象に大規模な臨床試験を行っている。
 臨床試験ではまず被験者を①健康的なライフスタイルのための情報提供のみを受け取る群(444人)と、➁情報提供に加えて3年間の運動プログラムに参加する群(445人)に分類。そして②の参加者にはパーソナルトレーナーや運動指導の専門資格者から月2回(のちに月1回)の面談と指導を受け、週3〜4回、45〜60分の早歩きに相当する運動を継続。運動内容はカヤックやスキー、水泳、自転車など、さまざまな運動メニューから被験者が自由に選べるようにした。
 その結果運動を続けた参加者は、5年後の再発や新たながんの発症リスクは28%、さらに8年後の相対的な死亡リスクは37%低下したことがわかったのだ。
 この低下率は医学的には非常に大きく、運動が抗ガン剤の代わりになるわけではないが、効果の小さい抗がん剤に匹敵するレベルと考える医師もいるという。
 さらにこの研究では、②の運動をした群では、特に肝臓への転移と新たなガン(乳ガン、前立腺ガン、大腸ガン)の発生が顕著に少ないことも証明している。
 もともと運動がガンの再発リスクを減らせることは広く認識されており、その理由に血流改善による免疫の強化、ガンの要因となり得る炎症の抑制やインスリン感受性の改善などがあげられていた。
 しかし今回、週3〜4回、45分の早歩き程度の運動でガンの再発を3~4割下げられる可能性がデータで示され、それをもとに医師が患者に運動の目安を伝えられるようになったことは画期的なことだという。
  しかも運動による病気の予防効果はガンだけではない。生活習慣病をはじめ認知症やうつ病などの予防にもつながることから、運動が治療の柱のひとつになる可能性も大きくなった。
 但し日常的に運動をしていなかった人が急に無理な運動をするとケガにつながりやすいので、医師と相談のうえ始めることが大切だ。
 まずは「週3〜4回、45分の早歩きかそれに匹敵する運動」を。これはガンも含めたさまざまな病のシンプルで効果的な予防対策と言える。




   

 

 

 

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